長らく低体温は、大人の女性に多い症状だと言われてきました。しかし最近では、低体温の子どもが増加傾向にあるのだそうです。子どもは基礎代謝が高いため、本来であれば体温も高いはず。
ところが何らかの原因で低体温の状態に陥り、体調不良を引き起こすことにつながっているようです。子どもの低体温は、近年の冷暖房の発達が原因なのではないかと考えられています。子どものうちからエアコンが効いた部屋にいることが多いと、体内の汗腺が未発達のまま成長してしまうのだとか。汗腺が発達しないと体内の熱を発散することができなくなってしまいます。そうした状態に対抗すべく、身体が防御反応として熱を生み出さなくなるのです。低体温の子どもは、体内の熱をうまくコントロールできない身体なのだと考えることができるでしょう。
そういえば最近の子どもは、あまり汗をかかないと言われているのを聞いたことがあります。文明の進歩は便利さを生む一方、人体へ“副作用”をもたらしていると表現できるかもしれないですね。そもそも汗は、体温調整に欠かせない生理現象です。汗をかきにくくなると、基礎代謝が悪くなってしまいます。基礎代謝が衰えることで色んな症状を患ってしまうのは、大人も子どもも同じ。身体に変調をきたす前に、有効な手段を講じるべきでしょう。そこで汗が発生するメカニズムについて考えてみたいと思います。
人間は食べ物からエネルギーを摂り、熱を生み出します。こうして蓄積された熱が一定量を超えると、身体を冷やすために汗をかくようになるのです。汗がでる汗腺は生後3年ほどの間に、育った環境に順応して完成されるのだとか。たとえば猛暑地帯であれば汗腺が多く、雪が多い土地であれば汗腺は少なくなるという感じです。こうして考えると3歳を迎えるまでに、外的環境に慣らすことが必要だと言えるのではないでしょうか。わが子が可愛いがあまり“温室育ち”にしてしまうと、将来取り返しがつかなくなる危険性をはらんでしまいます。肥満や生活習慣病を防ぐためにも、子どもの低体温に気をつけていただければと思います。